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理事長 日髙憲三

今年も10月にお茶の水JAZZ祭を開催することとなりました。このJAZZ祭は,本学出身の宇崎竜童さんと阿木燿子さんが,音楽を通じた町おこしを目標に掲げてスタートし,本学学生,卒業生,千代田区,区内商店街,企業団体の皆さまの協力を得て,行っています。今年は第10回という節目を迎え,2日間開催を実現することができました。関係者の皆さまの多大なるご尽力とご支援に,心から感謝を申し上げます。
さて,明治大学は,おかげさまで,今年,創立から135周年を迎えました。本学は,現在の有楽町・数寄屋橋付近で開校しましたが,1886年(明治19年),南甲賀町新校舎(現在の日本大学病院付近)に移転をしました。それ以来,明治大学は,ここ神田駿河台に根付き,地域の皆さまと深いご縁で結ばれ,今日に至ります。神田駿河台の歴史はすなわち明治大学の歴史であります。近年,大学の役割は,従来の教育・研究活動に加えて,社会連携・社会貢献といった役割に注目が集まり,大学における第三の事業となっています。明治大学では,創立者の出身自治体をはじめ,複数の自治体,企業と連携して,社会連携活動に取り組んでいますが,このJAZZ祭はまさに,千代田区と本学が取り組む社会連携活動の一つであると認識しております。
2007年度に第1回となるJAZZ祭が始まり,「明大町づくり道場」(本学学生ボランティア)が誕生。千代田区内の数々のイベント運営に携わっています。そして,本学軽音楽サークルOB会の皆さまで構成されている「明治大学楽友会」,「ちよだ音楽連合会」の皆さまは,音楽を通じた活動で地域活性化に一役買われておられます。また,ここお茶の水界隈は,日本一ともいえる楽器店街。千代田区,明治大学,企業団体,地域という大きな枠組みから,学生・卒業生,区民,音楽ファンという個人のレベルまで,音楽を通じたご縁が,世代やバックグラウンドを越えた絆を紡ぎ,多くの交流を生み出しています。音楽が持つパワーに感動するとともに,このJAZZ祭が今後ますます発展し,地域により深く根付いていくことを願っています。
結びに,宇崎さん,阿木さんをはじめ,皆さまのご支援,ご協力に,あらためて感謝を申し上げるとともに,アカデミーホールにお集まりの皆さまが,音楽の素晴らしさを堪能されることを,心からお祈り申し上げます。


明治大学長

明治大学OB宇崎竜童さんの呼びかけで始まったお茶の水JAZZ祭が、このたび第10回を迎えます。明治大学と千代田区、そして千代田区の商店街のみなさんとが協同した音楽イベントとして、今や多くの人々が待ち望む、季節の音楽祭になりました。
このイベントには、やはり宇崎竜童さんが声をあげて作られた「明大町づくり道場」の学生たちがボランティアで参加しています。この「明大町づくり道場」は、お茶の水JAZZ祭以外にも、神田駿河台地区でのさまざまな音楽ライブイベントの企画運営にも参加しています。さらには「神田スポーツ祭り」、「神田ブックフェスティバル」、「神田カレーグランプリ」の運営にもかかわっています。学生の主体的な活動が、明治大学の社会連携や地域との連携に大きな役割を果しています。
また、明治大学駿河台キャンパス周辺は、今や多くの楽器店、スポーツ店が集まる場所として有名になりました。クラシックからロックまで多彩な音楽ジャンルをカバーする楽器店がひしめいています。サーフィンからスキーにいたるまで、あらゆるシーズン・スポーツの用具が取り揃えられ、神田に来れば、どんなスポーツの用具も調達できます。本の街・神田は、音楽とスポーツの街でもあり、そこに明治大学はあるのです。
私にとってジャズは特別な音楽です。学生時代には、今は無くなってしまったジャズ喫茶の「響」へいつも行っていました。明治大学から白山通りに抜ける路地にあったその店こそ私の学生時代の中心でした。大学院生の頃には、幸いに今もある御茶ノ水駅前の「NARU」というライブハウスにも通いました。また、六本木の「BODY AND SOUL」というジャズのライブハウスには毎週通っていました。そこは深夜になるとジャズ・プレーヤーが集まってきて、ジャム・セッション(集まった人々による即興演奏)が始まる場所でした。国や人種や世代をこえた場所として今の世界があるということを私に最初に教えてくれたのは、この「BODY AND SOUL」でした。多様性に溢れたこの世界を、ジャム・セッションする場所として考えるきっかけは、ジャズだったのです。
お茶の水JAZZ祭をリードする宇崎さんも「音楽は人を結ぶもの、心を結ぶもの」と語っています。この多様な世界を結ぶJAZZほど、世界に開かれた大学をめざす明治大学にふさわしいものはありません。まさしくジャム・セッションする大学でのJAZZ祭を楽しんでください。そして、この音楽の祭りにご協力いただきました多くの方々に心から感謝申し上げます。


MESSAGE from 総合プロデューサー 宇崎竜童

総合プロデューサー 宇崎竜童

関係各位のお力添えを賜り、第10回記念の「お茶の水JAZZ祭」をここに開催できますこと、心から感謝いたしますとともに、ご協賛、ご後援すべての皆様に厚く御礼申し上げます。
大学と街、現役学生とOBとの繋がり。その“明大町づくり道場”学生が千代田区の多様なお祭りに関わり、縦横無尽に発想し、行動し、社会と繋がり、街の大人の方々との音楽を通じた町おこし活動の交流の中で多くの学びを得ること。音楽が人にもたらす幸福とは・・様々な課題と向き合いながら、この「お茶の水JAZZ祭」が超一流の生のプレイを愉しんでいただくコンサートの枠に収まることなく、人と人の『和』を繋ぎ、ともに歩むことが『絆』となる無上の喜びを感じて、10周年を迎えるまでプロデュースをさせていただいてまいりました。
『音楽を通じた町おこし』をキーワードに、明大町づくり道場学生とともに、お茶の水茗溪通り会、サンクレール商店街、ちよだ音楽連合会、学生時代から愛してやまないレストランカロリーはじめ個々の店舗の皆様のご協力の下、かねてより屋外音楽ライブを御茶ノ水駅前で定期的に開催してまいりました。日本で一番多くの楽器店が並ぶ街、千代田区お茶の水界隈には、約50もの楽器店・音楽店が根を張っています。楽器に触れ、音楽の楽しさや感動を体感できる機会創り。そして地域の発展への貢献。学校と街、学生、OB、地域の人々。年齢、経験、立場を超えて取り組むことが絆を結ぶ、まさに「音楽は人を結ぶもの、心を結ぶもの」という想いを日々強くしております。
今年も明治大学アカデミーホールに、2日間に亘り、世代を超えて楽しめる、素晴らしいジャズ・プレイヤーの皆様をお迎えすることができました。記念大会に相応しい熟練の演奏と、魂を揺さぶる歌声が生み出すハーモニーを肌で感じ、御来場の皆様が音楽を心ゆくまで堪能されることを願っております。